5月3日に京セラドームで行われている、『オリックス vs 日本ハム』の試合で珍しい記録が生まれた。
日本ハムの水野達稀選手が盗塁死になったにも関わらず走者として一塁に生き残る珍しいケースだ。
◆日本ハム 水野選手が珍プレー
引用:日刊スポーツ
京セラドームで行われた、『オリックス vs 日本ハム』の試合でこの珍プレーが発生した。
場面は2回2死一塁で日本ハムの攻撃。
一塁走者の水野選手は、オリックス東投手の牽制球に帰塁することができず、一、二塁間で挟まれる状態となった。
このプレーでオリックスは一塁の頓宮選手から遊撃の紅林選手、そして紅林選手から頓宮選手へ送球を繰り返し、一塁付近で水野選手をタッチしてアウトにしたかに見えた。
しかし、タッチの際に頓宮選手のファーストミットからボールがこぼれており、水野選手は一塁へ帰塁した。
このボールをこぼしたことで頓宮選手には失策が記録され、失策がなければアウトになっていた水野選手には盗塁死が記録されるという珍しいケースのプレーが生まれた。
この珍しいプレーに対して、ネットでは「スコアブックがめんどくさい」「盗塁死なのにランナーは残るの?」といった声が上がり話題になっている。
ちなみに・・・
引用:パ・リーグ.com|
野球は試合の記録をスコアブックという紙ベースに残している。
小学校~中学校までは野球部員やコーチが記録することが多いが、高校性になるとマネージャーが担当することが多くなる。
全く知らない人がみれば、ほぼ暗号文にのが近い野球のスコアブックで野球経験者でも書くのは難しく、細かいと言われる野球のルール以上に細かいのがスコアブックである。
せっかくの機会なので今回のプレーの場合のスコアブックの書き方をお伝えしていく。
失策の場合
悪送球・・・どこからどこに送球した球が悪送球になったのか記入が必要。
(例)遊撃から一塁へ悪送球の場合 ⇒ 6Eー3 と書き6の下に ‿ の記号を付ける。
捕球ミス・・・送球した先のポジションの選手が捕球できなかった場合に記入が必要。
(例)遊撃から一塁送球で捕球ミスした場合 ⇒ 6-3E と書き6の下に ‿ の記号を付ける。
落球・・・フライや今回のような挟殺プレー(ランダウンプレー)は落球したポジションの記入が必要。
(例)レフトがフライを落球した場合 ⇒ 7E と書き7の上に ⁀ を付ける。
盗塁・盗塁死の場合
盗塁の場合はどこの塁からどこの塁に向かっての盗塁が成功したか、また失敗したかを記入する必要がある。
盗塁成功の場合 ⇒ スコアブックに「S」と記入する。
盗塁失敗の場合 ⇒ スコアブックに「CS」と記入する。
大きく使用する2つの記号を紹介したが、今回のプレーを正しく書くには、牽制球の記号も必要で一塁から遊撃、遊撃から一塁へ送球し、ここでタッチプレーになっているためこれの記入も必要である。
まとめると・・・。
牽制球 ⇒ <
挟殺プレー ⇒ < の記号の後に1-3-6-3TOと記入し、最後の3の上に ⁀ を書いて、一番最後に「CS」と記入して終わりになります。
非常にめんどくさいことがお分かりいただけましたか?
少しでも興味が持たれた方、詳しく知りたい方は「こちら」をご覧になってみてください。
◆まとめ
スコアブックの書き方には多種多様な書き方があり、今回紹介した書き方以外にも違う書き方が存在します。
今回のようなプレーはプロ野球だからこそ発生するプレーなのかもしれません。
今シーズンも始まって数か月経ちますが面白いプレーがあれば、また解説してみたいと思います。
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