4月17日の夜に高知県と愛媛県で震度6弱を観測する地震が発生しました。
この地震による津波の心配はないとされています。
そしてこの地震の被害状況は?今後の情報の確認も必要です。
また危険視されている南海トラフ地震との関係性は?
◆地震の発生状況
引用:愛媛のニュース
4月17日の午後11時14分ごろ、豊後水道(九州の大分県と四国の愛媛県に挟まれた水道)を震源とする地震が発生し、愛媛県と高知県でこの地震の一番強い揺れとなる震度6弱を観測しました。
この地震は豊後水道の深さ39キロを震源とし、マグニチュード6.6の強い揺れが観測されたのは次の通りです。
【震度6弱】
愛媛県愛南町、高知県宿毛市
【震度5強】
愛媛県宇和島市
【震度5弱】
愛媛県八幡浜市、大洲市、西予市、内子市、鬼北町、大分県佐伯市、津久見市
震度4から1の揺れは東日本と西日本の広い範囲で観測されていますが、この地震による津波の心配はありません。
また、この地震以降も18日の午前11時までに震度1以上となる余震が26回発生しています。
気象庁は特に揺れの強かった地域では家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高いとして、今後の地震の活動や雨には十分に注意するとともに今後1週間ほどは最大震度6弱の地震の発生にも注意するよう呼びかけました。
◆地震被害状況
震度6弱の揺れを観測した、高知県宿毛市の危機管理課によると、18日の午前0時20分時点で住民から市内各地で水道の水漏れや水が濁っているという報告や街灯が倒れていたり、切れた電線が垂れ下がっていたりするといった報告が寄せられている。
四国電力によると、震度4の揺れを観測した愛媛県伊方町にある、伊方原子力発電所は運転中であった3号機が、放射性物質を含まない蒸気を水に変換し、それを集めるタンクの水位を制御する設備がバックアップ用の状態に切り替わったことで発電機の出力が2%低下したとのこと。
しかしこれによる運転状況に影響は出ていないとのことです。
また、1号機2号機を点検した結果、設備に異常はみらないことが確認されました。
◆これからの注意点
夜間の行動
地震が継続的に発生していることから、特に夜間には注意が必要です。
周囲が暗く、状況の確認が十分にできないため思わぬ怪我をする場合があります。
無理な行動は控えて活動は明るくなってから安全に気を付けて行ってください。
家屋の片づけ
地震の影響で家具が破損し倒れているものがあるほか、ドアが開かなくなっていたりすることもあります。
また、割れた窓ガラスや食器などが床に散乱している場合がありますので作業される方は靴や底の丈夫なスリッパなどを必ず履くようにしてください。
自宅で睡眠をする際も、継続的に地震が発生する可能性がありますので安全な場所で過ごすようにしてください。
被害が多い報告として、排水管が壊れているとトイレの水を流した時に逆流してくる時があるので事前に確認をすることをオススメします。
◆南海トラフ地震との関連性は。
引用:朝日新聞デジタル
今回の地震は、『南海トラフ地震』の想定震源域内で発生しました。
想定震源域内でマグニチュード6.8以上の地震が発生した場合、気象庁は南海トラフ地震との関係性について調査することとなっています。
しかし今回の地震はマグニチュード6.6と基準未満だったと発表しています。
南海トラフ地震は陸側のプレートと海側のプレートの境目で発生すると想定されていますが、今回の地震は海側のプレート内部で発生したとみられています。
また、プレートとプレートが押し合うことで片方がずり上がるとする南海トラフ地震のメカニズムと異なっており、今回は海側プレートに引っ張る力が原因で発生したとのことです。
このため、気象庁は南海トラフ地震の発生する可能性が急激に高まっている状況ではないとの見解を示しました。
◆まとめ
今年に入り、日本をはじめ、各国で大規模な地震が続いています。
南海トラフ地震やそのほかのも大規模な地震が発生する可能性もありますので、もしもの時の備えを進めてみてください。
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