気象庁は30日に、大阪と東京において今年初めての『黄砂』が観測されたと発表しました。
黄砂による生活への影響、身体への影響はどのようなものがあると推測されるのか?
また交通においても注意が必要です。
◆黄砂の状況
引用: ウェザーニュース
日本では現在、東京と大阪の2地点で黄砂の目視観測をおこなっています。
その2地点で今年初めての観測がされました。
衛星から撮影された画像でも日本全体にうっすらと曇っている箇所があり、黄砂が飛来したことが確認できます。
気象庁は大阪と東京それぞれの地点で見通しのきく視程は10㎞以上であるとしています。
この視程が5キロ以下となる場合の濃度は洗濯物や車などへの付着が目立ち、交通にも影響がでるとされる基準となっています。
黄砂は31日(日)にかけて、日本の広い範囲に飛来する見込みで、洗濯物の外干しを避けることや、外出の際にマスクを着用するなど対策が必要です。
また、気温の上昇も考えられるため、黄砂に加えて、花粉の飛来も増加するとみられており、花粉症の方は症状が悪化する可能性があるため、薬などの十分な対策が必要です。
◆黄砂による被害はどのようなものがあるのか?
・健康被害
今回観測された黄砂のは健康に被害を及ぼす可能性は低く、なおかつ拡大する見込みも低いとされています。
しかし、黄砂の飛来には目や鼻や皮膚のアレルギーの症状と関連があり、目のかゆみや結膜炎、鼻水やくしゃみといった花粉症によく似た症状があると報告されています。
これは黄砂に花粉や汚染物質などが付着し人体に入ることで花粉症の症状が強く、発症すると言われています。
また、黄砂の濃度高い日ほどその症状を発症する人が増えるとの報告もありますので、外出の前に情報を確認しておくといいでしょう。
外出の際も黄砂が気になる方や、花粉症の方はマスクの着用、薬服用などの対策をおすすめします。
・生活的被害
先ほどもお伝えした通り、洗濯物や毛布など外干しをすると黄砂が付着します。
また車などにも付着し汚れるといった被害が予想されます。
また、そのほかにも家畜への被害や、道路や線路といった社会インフラへのダメージがあり農作物へのダメージも懸念されます。
31日(日)以降は徐々に黄砂は薄くなり、影響は収まる予想です。
◆そもそも黄砂って何?
引用: Yahoo!ニュース
黄砂とは主に、東南アジアの地域のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などの黄土地帯から強風により巻き上がった多量の砂塵が風によって運ばれて浮遊しつつ降下する現象のことを指します。
日本では春ごろに黄砂が観測されることが多く、時には空が黄褐色に曇るときもあります。
過去に観測された記録として、北米やグリーンアイランドまで飛散したとの報告も残っています。
◆まとめ
黄砂は花粉症の方にとっては余計にしんどくなる原因であると言えます。
幸い、黄砂が発生した日から日本に到達するまでに数日あるのでその間にしっかり備えておくといいでしょう。
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